医学分野での研究・応用@

パイウオーターと活性酵素

低い酸化還元電位

高エネルギーパイウオーターは低い酸化還元電位を示す。(実験:酸化還元電位プラス180mvの水道水150mlに高エネルギーパイウオーター0.09mlを添加すると電位はマイナス35mvに低下する。)これはパイウオーターが還元水であり酸化作用を抑制する働き(抗酸化作用)があることを示している。このことは「活性酸素を抑制する」という、人体にとって非常に重要な意味をもっている。

活性酸素の生成

人間の細胞内のミトコンドリアでは、細胞の活動の源であるATPというエネルギーが作られる。ATPを作るとき必ず活性酸素が生成される。活性酸素は体内の有害なバクテリアを攻撃する武器として不可欠なものだ。いわゆる生体防御の役割を担っている。しかし、これが多すぎると体にさまざまな障害が発生する。

(注)「活性酸素」
活性酸素とは酸素分子を構成する電子の1つが瞬間的に遊離した不安定な状態の酸素をいい、電子を奪う反応性に富んでいる。
原子状態の酸素または励起状態の酸素分子によって生成される。過酸化脂質などを作って細胞を直接、あるいは間接的に傷つけることがある。細胞内の活性酸素反応の蓄積は老化につながり、ガンや動脈硬化などの病気の発生原因の1つとなっている。
発ガンとの関係では、多くの発ガン性物質は活性酸素の形で作用し、DNA中に8ヒドロキシグアニンができる。生体には何重もの活性酸素消去機能が備わっていて、細胞内のミトコンドリアには活性酸素を消去する分解酸素(MnーSOD)が大量に存在し活性酸素の働きを抑制している。ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンEなども活性酸素の働きを抑制する抗酸化剤であることが明らかになっている。

活性酸素と病気

活性酸素が病気にどのようにかかわっているか。活性酸素が遺伝子を傷つけたり、不飽和脂肪酸と結び付いてリポフスチン(老化色素)を作るため、次のようなさまざまな病気の原因となっている。

(1)「ガン」 
ガンを増殖するガン遺伝子と、ガンを抑制するガン抑制遺伝子がある。活性酸素はガン遺伝子を活性化させ、ガン抑制遺伝子を害してガンを拡大させる。

(2)「糖尿病」
体内の血糖値は膵臓のなかのベーター細胞からでてくるインシュリンによってコントロールされる。活性酸素がベータ細胞に損傷を与え、糖尿病を引き起こす。

(3)「老化現象」
体の細胞核のなかの染色体の末端部分にテメロアという物質がある。年齢とともにテメロアの末端部分が切断されて短くなっていく。これが老化現象だ。活性酸素はテメロア短縮を促進する。

(4)「アルツハイマー」
活性酸素によって変異した神経細胞は、神経繊維を減少させ、アルツハイマーをひきおこす。

(5)「脳血管障害」
細胞膜の脂質が活性酸素によって酸化して、過酸化脂質になる。これが血中のコレステロールを酸化させて脳血管障害を引き起こす。

活性酸素に対するパイウォーターの働き

最近ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化剤について、ガンや心筋塞などに対する予防効果の研究がさかんに行われている。
全般にあまり良い結果は出ていない。一方、パイウォーターはガン、糖尿病、脳血管障害など、さまざまな臨床例で、明らかな改善効果を示している。両者の結果の違いはどこにあるか。
たとえばビタミンCの例では、合成のものと自然のものとでは、その効果に大きな差が生じているようだ。
野菜や果物から抽出した自然のものは大きな効果がでているが、合成のものは芳しくない。
パイ・ウオーターは「限りなく生体水に近い水」だ。
パイ・ウオーターが自然のサイクルに存在するものに限りなく近い抗酸化作用を持っていることが、こうした臨床結果となっているのではないか。

パイ・ウオーターの性質と効果


(日本での医学分野関連情報)
医学分野に関連したパイ・ウオーターの性質と効果の要点は次のとおりだ。臨床例や実験に基づいた詳細の説明は、このシリーズの次回以降で順次掲載する。

(1) パイ・ウオーターは生体水と同様の生体のエネルギーをもっている。
◇生体エネルギーを体に補充できる。

(2) パイ・ウオーターが生体組織の保持機能を補佐する。
◇生体組織が永く保持される。◇自然治癒力が高まる。

(3) パイ・ウオーターには抗酸化力があるので活性酸素の増殖を抑制する働きがある。
◇余分な酸素から体を守る。◇皮膚炎や老化の防止に役立つ。◇ガンや糖尿病などを抑制する。

(4) パイ・ウオーターはもっともクラスターの小さい水のひとつ。
◇細胞膜への浸透性が高い。

(5) パイ・ウオーターは通常の水よりも酸素含有能力が高い。
◇体が必要としている酸素を多く提供することができる。
◇ 嫌気性であるガン細胞が生息しにくい環境をつくる。

(6) パイ・ウオーターが細胞内カルシウム上昇を抑制する。
◇ガン細胞の増殖を抑える。◇病原細菌の増殖を抑える。◇平滑筋の収縮を抑制する。

脱イオン作用に似た作用がある。
◇体内の化学反応を正常化する。<Frontline What's パイ・ウオーター (6)より

パイ・ウオーターと細胞内カルシウム

細胞内カルシウムとは

細胞内カルシウムがなぜ注目されるのか。それは、細胞内カルシウムの上昇が、ガンの原因となることがあるのだ。人間の体内で、カルシウムは骨の主成分であるだけでなく、細胞の機能で重要な役割を果たしている。細胞に外から刺激が加わったとき、その刺激を細胞核に伝達するのがカルシウムイオンだ。細胞内カルシウムが異常に上昇すると細胞死となり、その上昇が頻繁に起こると遺伝子に異常をきたし、ときにはガン化することがある。

パイ・ウオーターが細胞内カルシウム上昇を抑制

細胞内カルシウムの量は、細胞膜にあるカルシウムチャンネルを介して調節される。その調節の因子にはカリウムやマグネシウムなどの電解質、血清中のトリプシインヒビターなどがある。従来、鉄のような金属と細胞内カルシウムとの関連についてあまり研究されていなかったが、浜松医科大学の金山尚裕博士の研究により、高エネルギーパイ・ウオーターの2価3価鉄塩溶液が細胞内カルシウムの上昇を抑制することが明らかになった。以下、金山尚裕博士の研究に基づいて報告する。
ガン細胞増殖阻止作用
ガン細胞は細胞内の代謝が活発で、細胞内カルシウムレベルが高い。試験管内の子宮ガン細胞及び白血病細胞に、濃度0.3%の高エネルギーパイ・ウオーター溶液を与える実験では、ガン細胞の増殖は著しく抑制された。パイ・ウオーターによって細胞内カルシウムの上昇が抑制され、ガンの細胞の代謝を抑えるからだ。

病原細菌増殖防止作用

O−157を含む他種々の大腸菌、クレブシーラ、緑濃菌を高エネルギーパイ・ウオーター溶液の入った寒天培地で培養した。普通の水なら強烈な速度で増殖する。だが、高エネルギーパイ・ウオーター溶液の入った培地ではなかなか増殖しない。強力な静菌作用(病原細菌増殖防止作用)があるからだ。これは殺菌作用とは異なり、菌の増殖を抑える働きだ。だがこの働きによって高エネルギーパイ・ウオーターが、食中毒や細菌性下痢などの急性細菌性疾患に有効である可能性が高い。

尿管結石防止作用

尿管結石防止作用の主要な成分はリン酸カルシウムとしゅう酸カルシウムだ。試験管内でリン酸と塩化カルシウムを混ぜ合わせると、瞬時にリン酸カルシウムの結晶ができる。ところが、あらかじめ濃度0.3%の高エネルギーパイ・ウオーター溶液を加えておくと、全く結晶ができない。パイ・ウオーターはカルシウムイオンがリン酸やしゅう酸と結合するのを阻止するのだ。

平滑筋収縮を抑制

平滑筋は血管や心臓以外の内臓を構成する不随意筋だ。平滑筋の過剰収縮はさまざまな疾患の原因ともなる。とくに血管平滑筋の過剰収縮は血管内に障害をもたらす。これが動脈硬化、高血圧、腎臓機能低下、糖尿病などを引き起こす。
平滑筋収縮は細胞内に細胞外からカルシウムが流入することにより起こる。実験では、培養子宮平滑筋細胞にエンドトキシン(収縮を引き起こす刺激物質)を与えると、30秒以内に細胞内カルシウムが上昇した。ところが、あらかじめ濃度0.3%の高エネルギーパイ・ウオーター溶液を添加しておくと細胞内カルシウムは全く上昇しない。また子宮平滑筋にプロスタグランデインF2α(収縮を引き起こす刺激物質)を与えて収縮を発生させ、そこへ、高エネルギーパイ・ウオーター溶液を添加していく。濃度0.3%で明らかに収縮が抑制した。

血液凝固を抑制

血液凝固には13余りの凝固因子が関係する。内因性の凝固活性指標APTT(部分トロンボプラスチン時間)と外因性の指標PT(プロトンビン時間)の測定系に、高エネルギーパイ・ウオーター溶液を加えると、いずれも延長する。とくにAPTTで顕著だ。これは血栓症に効果が考えられることを意味する。ただ注目すべきは、外傷による出血に高エネルギーパイ・ウオーター溶液を塗布すると、速やかに止血する。このことからパイ・ウオーターは血液の過剰な凝固および線溶を抑制して、生体本来の機能に調節するようだ。<Frontline What's パイ・ウオーター (7)より>

パイ・ウオーターと「ガン」

最近の研究で明らかになっているパイ・ウオーターのはたらきとガンとの関連は次のとおりだ。

活性酸素とガン

遺伝子で作られた蛋白質が細胞をガン化する場合、これをガン遺伝子という。これに対してガン細胞の増殖を抑制するものをガン抑制遺伝子という。ガン遺伝子が活性化しても、ガン抑制遺伝子が正常に働けばガン細胞の増殖は抑制される。たとえばガン抑制遺伝子の1つである「IRF1」は、遺伝子上プログラム化された「アポトーシス(細胞の自殺)」に密接に関係している。このため「IRF1」が欠失した細胞は、必要なときに自殺できなくなりガン化しやすい。このほか「p53」や「p16」などのガン抑制遺伝子がある。ガンでは、これらのガン抑制遺伝子が欠失したり突然異変を起こしている。この多くは活性酸素によるものだ。活性酸素はガン抑制遺伝子に影響を与えて、その働きを阻害する。同時にガン遺伝子を活性化させ、ガンを拡大させる。

細胞内カルシウムとガン

ガン細胞は細胞の代謝が活発で、細胞内カルシウムレベルが高い。このため積極的に分裂を繰り返し、ガン細胞の周囲に各種転移物質を産出した転移を引き起こす。また細胞内カルシウムの頻繁な上昇は、遺伝子にも影響を与え遺伝子異常を引き起こす。これが、ときにはガン化することがある。

パイ・ウオーターの不思議な力

これまでのさまざまな臨床例で、パイ・ウオーターのガンに対する治療効果が確認されている。具体的には転移の防止、進行の停止、症状の改善などだ。これは、パイ・ウオーターがもつ活性酸素の抑制や細胞内カルシウムの上昇の抑制などのはたらきによると考えられている。パイ・ウオーターのガンに対する効果は、結果としてガンが消滅することもあるが、むしろ人間が持つ本来の生体維持機能を引き出すことにあるといえる。抗ガン剤治療などによる副作用から解放しつつ、ガンの進行、拡大を抑制する。

パイ・ウオーターのもつ不可思議ともいうべき力について、飯島登、聖マリアンナ医科大学名誉教授は次のように表現している。
「われわれ人間の体の中にはガンをおとなしくさせるような機構がある。それはたとえていえば急坂の途中に車を止めておくような力だ。車はブレーキによって上り坂の途中でも止めていられる。パイ・ウオーターは人間のもつこのブレーキに匹敵する力を導きだす能力を持っているようである。」

臨床例<肝臓ガン、大腸ガン、胃ガン>


臨床例(1)肝臓ガン【医療機関】東洋医院(愛知県豊田市)

 【患者・病歴】57才、女性。1964年(28才)に肺結核による肺切除を行い、その際の輸血によりウイルス肝炎を発症。その後1991年2月(55才)にC型肝炎と診断され、10ヶ月後肝硬変から肝臓ガンへ移行した。1992年8月来院、治療開始。

【治療経過】高エネルギーパイ・ウオーターを投与。肝機能等の検査データは表1のとおり。6ヶ月後、肝機能の数値に改善がみられる。また、腫瘍マーカー(ガンの有無を検査)の1つであるDUPAN2が依然として陽性。これはガンが消失していないことを示している。しかし、本人の自覚症状は大幅に改善しており、検査データー全般からもガンの拡大を抑制しつつあると推測される。

臨床例(2)大腸がん

【患者・病歴】54才、女性。大腸ガンが腹膜に転移。

【治療経過】高エネルギーパイ・ウオーターを投与し(BES1日54敵レベル)、漢方薬の補中益気温を併用した。治療開始1年6ヶ月後、血液転移、リンパ転移、肝臓に転移もなくガンの拡大は停止した。(注)「BES」医療用高エネルギーパイ・ウオーター

臨床例(3)胃がん
【患者・病歴】64才、男性。胃ファイバーの検査で胃潰瘍が発見され、「胃ガンの5クラス」と診断された。

【治療経過】高エネルギーパイ・ウオーターを投与した(BES1日27滴レベル)。他の薬剤は使用しなかった。治療開始半年後の胃ファイバーの検査でガンは認められなかった。さらに再検査で、ガンの消滅が確認された。

パイ・ウオーターと糖尿病

糖尿病」とは

膵臓は胃の背後にある15センチほどの器官で、膵液とホルモンを分泌して、消化と糖分代謝の働きをもつ。膵臓内のランゲルハンス島から、血糖を下げるインシュリンと、血糖を上げるグルカゴンというホルモンを内分泌して血統を調節している。
インシュリンはランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるが、これが不足すると血液中のブドウ糖である血糖値が異常に高くなり、尿にブドウ糖が排泄される。この状態を糖尿病という。血糖値が高いこと自体は、体に直接的な不都合はなく、自覚症状もない。しかし、高い血糖値は次第に血管を傷めていき、糖尿病性網膜症、糖尿病腎症などのさまざまな合併症を引き起こす。また、近年、インシュリン分泌が十分であっても、インシュリンが働きかける受容体に欠陥があれば糖尿病になることが明らかになっている。

「糖尿病」の治療とパイ・ウオーター

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法を基本とし、重症ではインシュリン治療を行う。インシュリン治療を開始してからは、インシュリンの減量や中止は困難とされる。しかし高エネルギーパイ・ウオーターによる治療では、それが可能となる例が多く出ている。またパイ・ウオーターでは副作用がみられないのが大きな特徴だ。
こうしたパイ・ウオーターの糖尿病に対する効果は、パイ・ウオーターがもつ活性酸素抑制作用によるランゲルハンス島β細胞の回復およびインシュリン感受性の回復、そして血流改善作用などによるものと考えられる。

臨床例《糖尿病》
重症糖尿病の臨床例を、鈴木内科クリニック院長・鈴木秀樹医師(静岡県浜松市)からの報告に基づき、パイ・ウオーターの有効性の判定も含めて紹介する。

臨床例(1)

患者は40才、男性、インシュリンを18年間使用。初診時の検査では、血糖値672、ヘモグロビンA1c値13.1と糖尿病の状態は良くない。そしてクレアチンが正常時の3倍と腎機能も非常に低下していた。普通はこの状態であれば入院治療をしなければならないが、患者の仕事の都合でやむをえず通院治療をした。治療はインシュリンを使ったまま、高エネルギーパイ・ウオーターを投与した。投与後、ヘモグロビンA1c値は11.1まで下がった。しかし、仕事を続けての通院治療が無理だったのか、高熱を出したため入院させ、当院での治療は中止した。治療が継続できていればさらに改善していた可能性があるが、「無効症例」とした。

(注)ヘモグロビンA1c値
1ヶ月前の糖尿病の状態を示す指標として使われ、糖化ヘモグロビンともいう。血液中の糖とヘモグロビンがくっついたもの(酸化ヘモグロビン)が血液中に何パーセントあるかで測定する。数値が高いと糖尿病の状態が悪い事を示す。一般的には数値7以下を目標として治療する。この数値7は血糖値では、朝食前140mg/dl未満、朝食2時間後200mg/dl未満に相当する。
(注)クレアチニン(クレアチニン・クリアランステスト)
腎機能のうち糸球体の働きをみるテスト。血液は腎機能の糸球体を通過するとき、液体成分の5分の1がろ過されて、ポーマンへ出て尿として排泄される。しかし糸球体の働きが低下すると、血液中のクレアチニンや尿素窒素などが上昇する。正常値は0.7〜1.5mg・dl。


臨床例(2)

患者は72才、女性。インシュリンを15年間使用し、現在は32単位。治療は高エネルギーパイ・ウオーターを一日三回投与した。初診時のヘモグロビンA1c値12.2。投与後はどんどん改善して、5.7まで下がり、非常に良好。インシュリンの使用も32単位から30、28、24、22と減らすことができた。この症例でパイ・ウオーターの効果を検討する上での問題点は、体重が47キロから40キロへ減少した点だ。一般的には減量すると糖尿病の状態はよくなる。しかし、減量して体重が安定化したのちもヘモグロビンA1c値はさらに改善していったので、この症例は「有効」とした。


臨床例(3)

患者は59才、女性。インシュリンを8年間使用し、現在は20単位。さらに経口糖尿病剤および血圧降下剤も併用し余りいい状態ではなかった。高エネルギーパイ・ウオーターを投与したところ、約3ヵ月後にはインシュリン使用がゼロとなった。また血圧降下剤は14錠から2錠にへり、経口糖尿病剤も減った。この症例では非常に有効で「著効」とした。

臨床例(4)

患者は55才、男性。他の病院で、ヘモグロビンA1c値12.4、血糖値453という結果がでたため、インシュリン治療(10単位)を受け、その後来院。初診時のヘモグロビンA1c値、インシュリンを投与している状態でも8.3と良くなかった。高エネルギーパイ・ウオーターを投与したところ、経過が非常に良好で、1ヵ月経過前にインシュリン使用を中止できるまでになった。さらにインシュリン中止後も経過が良いため、パイ・ウオーター投与量を減らすように試してみたところ、一日に15滴から順次減らして最終的にはゼロとなった。
それから3ヵ月後、完治したかどうかを確認するための検査を行った。75グラムのブドウ糖を飲んで、その前後の血糖値を測定する負荷試験で、血糖値の変化とインシュリンの分泌機能をみた。血糖値は、ブドウ糖を飲む前が104(mg/dl)、30分後が204、一時間後が186、二時間後が91と正常値だった。またインシュリンの分泌機能は、飲む前が9.2、30分後が56.5、一時間後はむしろ健常者より多く、二時間後が38.0と、これも正常値だった。この症例では非常に有効で「著効」とした。<Frontline What's パイ・ウオーター? (9)より>

パイ・ウオーターと慢性肝炎

パイ・ウオーターと慢性肝炎

「慢性肝炎」とは

肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、内臓のなかで最も多様な役割を果たしながら、機能障害の自覚症状がでたときは相当悪化していることが多い。肝炎には「急性肝炎」「慢性肝炎」という区分と、原因による「薬物性肝炎」「ウイルス性肝炎」などの区分がある。ここではとくに、「ウイルスが原因の慢性肝炎」にふれていく。慢性肝炎の場合、だるい、疲れやすいなどの軽い症状しかでないが、約20%は肝硬変に移行する。

「ウイルス性肝炎」とは

主なものとしてA型、B型、非A非B型肝炎がある。非A非B型の中にC型、D型、E型、F型肝炎などがある。A型肝炎はHAウイルス(HAV)によるもので、以前は流行性肝炎または伝染性肝炎といわれていた。経口感染する。B型肝炎はHBウイルス(HBV)によるもので、以前は血清肝炎または輸血後肝炎といわれていた。
輸血などの際、血液を介して感染する。C型肝炎のウイルス(HCV)は1994年に日本で確認され、フラビウイルス科という日本脳炎ウイルスの仲間の一種であることがわかっている。感染には輸血が深くかかわっており、8割が慢性化する。日本では、非A非B型肝炎の約95%がこのC型肝炎である。

「慢性肝炎」の治療とパイ・ウオーター

慢性肝炎の治療には、各型によってかなり異なる。A型肝炎は強い自覚症状を伴うが、慢性化することはない。B型肝炎は1986年にワクチンが実用化され、治療方法も確立されている。問題は非A型B型肝炎だ。この大部分を占めるC型肝炎に対する治療では、現在インターフェロンαが用いられる。
インターフェロンαは、当初ガンの治療薬として認められ、その後C型肝炎にも有効だとして使用されている。しかしこの製剤は、高価であること、ウイルスを死滅させるわけではないこと、副作用として鬱病などを引き起こすことがあるなどの理由により、敬遠する患者も多い。一方、パイ・ウオーターは副作用がないこともあって、C型肝炎を含めた慢性肝炎に使用され、多くの臨床例で有効と認められている。
しかしそれが、ウイルスの代謝を抑制する働きによる者なのか、損傷した細胞の回復を助ける働きによるものなのか、その機序は明らかになっていない。


医師自らがパイ・ウオーターを試用した例

著名な医師自らがC型慢性肝炎にパイ・ウオーターを試用した例を、本人からの報告に基づき紹介する。

脂肪肝から慢性肝炎へ


患者は東京医科歯科大学名誉教授・塩田重利博士。25年前に術中輸血の経験がある。肝臓機能検査数値が1981年GOT14,GPT13,1982年GOT31、GPT37,1983年GOT84、GPT188と上昇し、脂肪肝と診断された。その後非A非B肝炎と診断され、GPTは50〜100の年二峰性の上下を繰り返し、治療は強力カミノファーゲンCの静脈注射を継続した。1996年4月〜5月にかけてGPT101が上昇し、5月31日GOT74、GPT101となったため、治療にパイ・ウオーターを試用することにした。

毎朝UFOを10滴、GPTが劇的に低下

毎朝牛乳コップに1杯にUFO10滴をいれて飲用した。同時に肝臓能 活解毒利胆剤・ウルソデスオキシコール酸一回100mgを1日3回併用した。パイ・ウオーター投与後の検査でGPTが6月14日GPT28,7月、GPT8と急激に降下し、以後6〜11を維持した。また、y−GPTも、それまで最高148あったものが10に降下した。一方、血小板は21万で正常だった。1997年4月の検査でC型肝炎ウイルス抗原の定量・定性(HCV−RNAのRT−PCR法)で陰性、検出不能となり、HCV抗体も3RDRIA 11(<0.9)となって、抗体価も徐々に低下を示してきた。血小板も正常で、超音波検査で正常値を保っているので、肝炎は治癒したと判断された。

(注)UFO:医療用高エネルギーパイ・ウオーター
(注)GOT:GOTは体内の各臓器でアミノ酸をつくる働きもつ酵素。各臓器には常に一定量のGOTが血液中に存在するが、とくに心筋、肝臓、骨格筋、腎臓に多い。臓器や組織が損傷すると血液中のGOTが増加する。肝臓障害や溶血などがあると、数値が高くなる。正常値は5〜35KU/ml。
(注)GPT:GOTと同じく体内の各臓器でアミノ酸をつくる働きをもつ酵素。とくに肝臓に多い酵素だが、その量はGOTの3分の1程度。肝細胞の変性や壊死があるとGOTが高くなる。正常値は5〜25KU/ml。
(注)y−GPT:GOT,GPTと同じく蛋白質を分解する酵素。とくに腎臓、肝臓、脾臓に多い。肝細胞の中では酵素の分泌吸収に関連した部分に多く存在する。このため、毒性のあるアルコールや薬剤が肝細胞を破壊したときなどに、敏感に反応し数値が高くなる。正常値は40単位以下。
(注)血小板数:血小板は血液中の成分のひとつで、止血の働きをもつ。肝機能との関連は、血小板が減少すると肝硬変の疑いが生ずる。正常値は20万〜40万個/立法ミリメートル

博多博士流 慢性肝炎対処法

博多博士の慢性肝炎対処法は次のとおり。
(1)「規則正しい生活」
  規則正しい生活をして、毎食後30分から1時間程度に横になり安静にする。横になると肝臓の血液量は30%増す。
(2)「適度な運動」朝食前にUFOを10滴飲み、ラジオ体操をしながら、3.5km散歩する。散歩のよって肝臓の血行循環をよくし、肝臓にUFOをより多く供給するためだ。なお、1997年5月から、パイ・ウオーターをコップ1杯にUFOを10滴を滴下して飲用している。
(3)「食事療法」
食事は高たんぱく、高カロリーがよく、アルコールは厳禁。なお、立食パーテイは肝臓に負担をかけるので避ける。<Frontline What's パイ・ウオーター (10)より>

 

パイ・ウオーターとアトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎」とは

アトピー性皮膚炎(atopic dermatitics)はギリシャ語で「奇妙な皮膚炎」を意味する。
1993年、日本皮膚科学会は、アトピー性皮膚炎を(1)痒みがあり (2)慢性、反復性に経過する (3)特徴的な湿疹と定義した。一般的には、もともと湿疹の出やすいアレルギー性体質に外的刺激が加わって発症すると考えられているが、原因や発症のメカニズムなどは不明だ。
外的刺激の中には、環境汚染も原因の1つとして考えられている。発症は乳児期から老齢期までどの年齢でもおこりうる。乳児期の発症が最も多いが、思春期以降に再発したり、成人の発症も多い。症状の特徴は、湿疹が顔に現れて、次第に手足や身体の中心部に拡大していく。皮膚が厚くなって、その皮膚の線が深い溝のようになり、痒みが強く慢性化しやすい。
成人の場合は重症であることが多い。治療法は原因が特定できないため、確立していない。対症療法として、軽症には非ステロイド剤、重症にはステロイド剤を使用するが、治りにくい。

「アトピー性皮膚炎」と活性酸素およびカルシウム濃度との関係

アトピー体質の人は、SODを活性化する力、すなわち抗酸化能力が低く、さらに酸化されやすく不飽和脂肪酸の脂質を多くもっている傾向がある。この脂質が活性酸素に酸化されると過酸化脂質に変化する。そしてこれによって、皮膚は保湿機能を奪われて、かさかさに乾いた状態になってしまう。また、アトピー性皮膚炎の発疹で赤くなっている部分は、細胞のカルシウム濃度が非常に高い状態になっている。その状態が続くと、細胞障害、細胞死となる。

(注)SOD スーパーオキシドジムスターゼの略。 活性酸素を除去する分解酵素の1つ。スーパーオキシド(O2)を活性化水素(H2O2)に変える。そしてカラターゼ、グルタチオンペルオキシターゼなどの分解酵素が最終的に水に変えていく。

「アトピー性皮膚炎」の治療とパイ・ウオーター

アトピー性皮膚炎に対するパイ・ウオーターの使用例は数多くあり、全般的に著効といえる。これはパイ・ウオーターのもつ、活性酸素の過剰な発生を抑制する働きや、細胞内カルシウム上昇を抑制する働きなどによる。パイ・ウオーターは飲用やシャワーでの使用、高エネルギーパイ・ウオーターの飲用や塗布など、症状にあわせて使用する。ただし、パイ・ウオーターによる治療の「好転反応」と伴うことがある。


パイ・ウオーターと好転反応

好転反応と副作用の違い

好転反応と副作用とはどう違うのか。言葉の意味としては、副作用は「薬が治療の目的とする本来の作用に付随して起こす、人体に有害な別の作用」をいう。
問題は「薬」の意味と「人体に有害」という点にある。とくに合成医薬品などの薬には、いずれにも何らかの副作用がある。これは薬が、基本的に「毒性」をもっていることによる。「毒性」をコントロールすることにより、生体に有効な働きを導きだしているわけだ。したがって、常にある程度の副作用は避けられない。そして、それは人体に有害なのだ。

一方、パイ・ウオーターには、もちろん毒性などはなく、その「好転反応」は毒物などによって引き起こされる、人体に有害なものとは異なるものだ。「好転反応」は、病気の原因となっている毒素に対して、生体が本来もっている防御機能が反応することにより、引き起こされるものだ。これはパイ・ウオーターによって生体の防御機能が活性化され、本来の機能の状態に改善されていくことによる。あえて、「好転反応」という概念にこだわるのは、こうした根本的な相違点があるからだ。パイ・ウオーターの本質は、パイ・ウオーターという「限りなく生体水に近い水」により、生体が本来もっている生体維持・防御機能を、導きだし改善していくことにある。

パイ・ウオーターの好転反応


パイ・ウオーターを使用して、体質が変わっていく過程でみられる変化、いわゆる好転反応は次のとおり。
(1) 微熱 (2)倦怠感 (3)発疹 (4)頻尿 (5)ガス発生 
(6)軟便 (7)便秘
これらの好転反応は、体内の水分代謝や大腸での水の再吸収の働きの活性化、腸の運動の活性化などによるもので、病歴のある部位や弱い部位に出やすい傾向がある。また、パイ・ウオーターを使用し続けて一定期間を経ると、これらの好転反応は完全に消失してしまう。

臨床例

<アトピー性皮膚炎>
臨床例(1)患者は54才、男性。17年前に発症し、顔色から一見してアトピー性皮膚炎とわかる症状で、ステロイド剤を使用していても汗をかくと強い痒みがあった。ステロイド剤の使用を中止して、パイセイレイ、パイ・ウオーター、πタイムを使用した。パイセイレイは1日3回、1回20敵飲用した。飲用開始3〜4日目で湿疹が出て、顔がパンパンに腫れてきた。これが10日目あたりでピークとなったが40日後には湿疹、腫れともになくなり、その後、次第に改善していき、ほぼ完治した。

(注)パイセイレイ 高エネルギーパイ・ウオーター
(注)πタイム π浴用剤(米国では「πの塩」を使用、同様の効果がある。)
臨床例(2)患者は11才、男子。生後8ヵ月で発症し、以降、上半身の皮膚がウロコのように幾層にも硬くなって、ポロポロとフケのように落ちる症状が続いた。ステロイド剤を使用。パイ・ウオーター1日 1.5リットルの飲用を開始し、ステロイド剤は継続した。初めはむしろ湿疹がふえたが、逆に痒みは鎮静化していった。しばらくその状態が続いたが、ステロイド剤の使用を中止したところ、急速に症状は改善し、ときどき、あせものような湿疹がみられる程度になった。現在も、学校にパイ・ウオーターを入れた水筒を持参している。<Frontline What's パイ・ウオーター? (11)より>

パイ・ウオーター とアトピー性皮膚炎(その2)

アレルギー臨床研究所所長、北原静夫博士の研究に基づいて「アトピー性皮膚炎の対処法」について紹介する。

アトピー性皮膚炎と水分

アトピー性皮膚炎の患者の特徴は、皮膚が乾燥していることだ。皮膚の乾燥は脂分の不足と考えがちだが、実は水分の不足によるもので、アトピー性皮膚炎の患者の皮膚の水分は5%と、健康な皮膚の10%の半分となっている。
一般的に冬期に症状が悪化するが、これは皮膚がさらに乾燥してひび割れを起こし、細菌が皮膚の奥に入って炎症が広がりかゆみが強くなるためだ。したがって、水分補給がかゆみを抑えるポイントとなる。一回300〜400ミリリットルを一日に数回飲むと効果的だ。

(注)1日に摂取する水の量:体型や食生活によって異なるが、一般的には約1.5リットルが目安。1日の水分摂取量は、特別なスポーツ等をしていない場合、飲み物から1.2〜1.5リットル、食べ物から0.8〜1.2リットル程度が平均的。このほかに体内酵素によって分泌されるものが約0.3リットルあり、合計2.3〜3.0リットル程度。

アトピー性皮膚炎と便秘

前項でもふれたとおり、便秘をすると体内に老廃物がたまる。それが皮膚のかゆみを増すことになり、炎症を悪化させる。かゆみの原因となる便秘を改善する簡単な方法は、朝食前に冷たい水をコップ1杯飲むことだ。冷たい水による腸への刺激が便秘の改善に有効で、かつ水分補給にもなる。

「かゆみ」には冷湿布

アトピー性皮膚炎のかゆみには、抗ヒタスミン剤が一般的だが、手軽で効果的なのは、「水で冷やす」ことだ。まず洗面的などの容器に水と氷を入れて冷水を用意する。次に直径2〜3センチメートルのガーゼを冷水に浸し、最もかゆい湿疹部位に湿布する。1回1〜2分ずつ10回程度繰り返し、これを1日2〜3回行う。これだけでも数週間続けると、大幅に改善する。
さらに炎症がひどいときには、酢酸アルミニウムを冷水に加えて冷湿布するとよい。以上の水分補給や冷湿布には「生体水に限りなく近い水」であるパイ・ウオーター を使うとより効果的だ。また、入浴にパイの塩を入れてぬるま湯にゆっくりつかるのも症状の につながる。<Frontline What's パイ・ウオーター? (12)より>

パイ・ウオーターと健康な肌

皮膚の老化

皮膚の老化の根本原因は、表皮細胞のエネルギーが少なくなるためと考えられる。人間の細胞そのものにも寿命があり、少なくとも成長点(心身ともに成熟した時点=25才)の5倍、125才といわれる。皮膚医学の権威クレーマン博士によると、「皮膚は手入れがよければ30〜40才代のレベルを60才代まで保つことができる」という。40才、50才で皮膚が衰えてくるのは、早すぎるということになる。
皮膚の表皮細胞のエネルギーの減少および老化には紫外線、活性酸素、環境汚染による毒素の体内残留、飲料水の劣化などさまざまな要因が関係している。これらの要因の多くは、現代会社では完全には避けることができない。しかし「細胞を活性化する」ことによって、皮膚の老化をある程度防ぐことが可能となる。

パイ・ウオーターと皮膚細胞の活性化

「細胞を活性化する」とは、細胞にきちんと栄養を与え、老廃物を遅滞なく排出することが基本だ。ここで、重要な役割を果たすのが血液の約82%を占める「水」だ。劣化した水ではこの役目を十分に果たすことはできないし、汚染された水では老化を促進することになる。
パイ・ウオーターは「生体水に限りなく近い水」であることと、その抗酸化作用等の動きにより細胞本来の機能を回復していき、細胞を活性化していく。

パイ・ウオーターと便秘

便秘

便秘は健康維持と若さ保持の最大の敵だ。便秘を長年続けていると肌あれ、ニキビ、吹出物、シミ、ソバカス、アレルギー性湿疹などの原因となり、健康上でも次のようなさまざまな影響がある。便秘は早期に治療しなければいけない「病気」であり、決して軽視してはならない。
(1) 頭痛、めまい、不眠、肩凝りの原因となる。
(2) 老化を促進する。
(3) 便秘によって発生した有毒ガスが、血液を通じて脳細胞にまで悪影響を及ぼす。
(4) 長期の便秘が痴呆症の原因となることがある。
(5) 動脈硬化、脳卒中、心臓病、腎臓病、大腸ガンなどの原因となる。

パイ・ウオーターと便秘
便秘にパイ・ウオーターを使用した例は次のとおり。
(1) 22才、女性。排便が苦痛で、時々出血を伴っていた。高エネルギーパイ・ウオーターを飲用した。2ヵ月後、便秘がはっきりと改善し、6ヵ月後、快便型に体質変更した。

(2) 32才、女性。妊娠中、鉄欠乏性貧血で投薬を受け、その副作用で便秘と下痢が繰り返す状態となった。「羊水がきれいになる」と聞き、パイ・ウオーターを飲用した。便秘、下痢ともに解消した。

(3) 37才、女性。症状は便秘とそれに伴う腹痛、肩凝り。さまざまな薬剤を試してみたが効果がないため、パイ・ウオーターを飲用した。1ヵ月後、便秘は解消した。

 

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