気体内のプラスまたはマイナスに帯電した微粒子(酸素分子など)を空気イオンという。正に帯電しているものがプラスイオン、負に帯電しているものがマイナスイオンだ。空気イオンはその大きさによって、原子イオン、小イオン、中間イオン、大イオンの4つに大別される。それぞれ生体や環境への効果の度合いに差がある。
(注)「原子イオン」:プラス原子イオンは原子が電子を失ったもの。マイナス原子イオンは電子が他の中性原子に付着したものを指す。大気の上層のみに存在するといわれる。
「小イオン」:電子または原子イオンが核となって、周囲の気体分子を引き寄せて集団となったもの。
通常、分子の数は10〜30個といわれている。運動度は高速で、生体への効果が最も期待できるイオンといわれる。
「中間イオン」:小イオンと大イオンの中間の運動度を持つ。
低い湿度においてのみ発生し、地表近くの大気には存在しない。
「大イオン」:電子や小イオンが霧や挨などの微粒子に付着したもの。
質量は小イオンの1000倍程度。運動度は遅く、小イオンにくらべ生体への効果は低いが、空気の浄化には適している。 |