6月の花嫁を想って、肝臓、腎臓を考えたダイエットを。

早6月。米国にいるからでしょうか、6月といえば、なぜか思いつくのは「ジューンブライド」。この月に結婚すると幸せになれるというアレです。その言葉の由来で最も有名なのは、ギリシャ神話の主神ゼウスのお妃のヘラ(英語名はジューン:June)という女神の名前に由来するもの。ヘラは女神の最高位にあり、結婚・出産を司り、家庭・女性・子どもの守護神で、そのへらの名を冠する6月に結婚すると花嫁はヘラの加護を受けて、生涯幸せな結婚生活ができるというものです。そういえば、ギリシャ神話に出てくる神々は”肥満の方”がいないような・・・。私の勝手な思い込みかもしれませんが、やっぱり花嫁さんは綺麗で、明るく、元気じゃなくちゃ。ということで、今回も健康的なダイエットの話の続きです。
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さて、皆さんは肥満の尺度(生活習慣病予防の尺度)として、ご自分のBMIをお調べになったでしょうか?体重(Kg)を身長の(m)の2乗で割った数値で、一般論として、特にこの数値が25%〜30の範囲を超えている人は、生活習慣病になりやすい肥満体質なのでダイエットの実行も考えてみてください。ただし、ここでダイエットを考える皆さんへ私からの警鐘です。現在、ダイエットというと誰もが「カロリー制限および運動による脂肪燃焼」ばかりを考えますが、太りすぎの原因は決して”脂肪太り”だけではないということを知ってほしいのです。肥満の原因にはいろいろありますが、大きく分けると”脂肪太り”と”水太り”の2つが存在します。脂肪太りは、摂取エネルギーの方が消費エネルギーより多く、脂肪が過剰に蓄積されることです。その要因としては、@食事や間食の過剰摂取、A運動不足、B年齢による基礎代謝の低下、Cホルモンの変化による基礎代謝の低下、などが挙げられます。このうちBについてですが、中高年になると日常の活動量の低下や筋肉量の減少に伴って、本人が自覚している以上に基礎代謝が低下し、結果的に運動不足および食べ過ぎの状態になることが多いとされています。またCについては、中高年の女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンが減少して脂肪が増えやすくなってしまい、結果的に基礎代謝が低下して肥満になることが多いと言われます。一方、水太りは、生体防御などの理由で生理的反応として体内に水分を溜め込むことによって起こります。要因としては、食物アレルギーによる腸の炎症・損傷、塩分や糖分の過剰摂取、薬の副作用(血圧降下剤、利尿剤、鎮痛剤、ホルモン剤など)、たんぱく質欠乏症、腎臓や肝臓などの内臓疾患、などが挙げられます。足の「むこうずね」を指で押してくぼみができる場合などのように、「むくみ」がある場合は水太りである可能性があります。水太りの要因を除去することで体重が5〜10kg程度落ちることも珍しくありませんが、このケースのダイエットは、医療機関による健康診断などで原因を特定してから慎重に取り組む必要があります。
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ちょと話が難しくなりましたが、健康的なダイエットという面から、私が特に言いたいのは、脂肪太りであれ水太りであれ、「ダイエットには正常な肝機能が不可欠!」ということと「ダイエットのために腎臓をいたわってあげよう」ということです。まず、人体の中で最も大きな臓器で、科学工場と言われ、脂肪の分解にも重要な役割を果たす肝臓。この肝臓が十分に働かないと、どのようなダイエットサプリメントを使っても期待する効果は出ません。現代人の肝臓は、食生活が豊かになたため、脂肪肝になりやすい傾向があり、さらに過度なストレスなどによって、かなり機能が低下していると言われます。私が前回「”その一口がデブになる”と笑って、あくまでも楽しみながら過食を控えましょう」と述べたのも、ダイエットによってストレスが溜まっては元も子もないからです。次に、言わずと知れたオシッコの製造工場である腎臓。体内すべてのの血液は、なんと1時間に約20回腎臓を通り過ぎ、腎臓の仕事は血液をろ過し、余分な体液と老廃物を尿として排出する役目を担っています。正常な身体は体液を一定の量に保つ働きがあるので、普通はたくさん水分を摂るほど腎臓がつくって排出する尿の量も多くなり、逆に水分を摂る量が減れば、もちろん尿の量も減ってきます。ここで皆さんに絶対に知っておいてほしいことは、「体内に水分が溜まったと思っても、水分の量を減らしてはいけない!」ということです。充分な水分を摂らないければ、血液中の老廃物を流し出せなくなり、新陳代謝も悪くなって、たとえば水太りの問題を解消できずに、問題を悪化させる場合もあります。ぜひ注意を払って下さい(水分制限される腎臓疾患者は除く)。また、水分不足は「百害あって一利なし」といわれる便秘にもつながり、本来排出されるべき有害な老廃物や毒素が、大腸から血液中に再吸収される率もアップします。そうなると、さらに肝臓の負担も増加してしまうんですよ。
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一般的に肝臓を守るためには、科学物質の少ない食材と適切な食事で栄養を補給する。アルコールやカフェイン、タバコなど肝臓に負担のかかるものを過剰に摂らない、食物繊維および水分を摂って便秘を防ぐ、といったところでしょうか。そして、ダイエットの意味合いからは、たんぱく質を充分に摂ること。たんぱく質がなければ、身体は消化酵素をつくれなくなり、食べた物を吸収できず、肝臓で必要なビタミン、ミネラル類も不足してしまいます。また、腎臓を守るという面では、よく「塩分を控えろ」ということと「糖分とたんぱく質の摂り過ぎは腎臓の敵」ということが言われます。人間に必要な塩分については「ナトリウムの過剰摂取がいけない」ということで、よって塩味が好きな人は塩化ナトリウム99%という純度の高い精製塩(食卓塩)ではなくて、ミネラルバランスの優れた天然塩を摂ることをお勧めします。なお、これは糖分にもいえることで、甘いものが食べたくなった時には、リンゴやオレンジ、バナナやドライフルーツのように自然の甘みを持ったものを食べると良いでしょう。
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あれっ、たんぱく質を摂れと言ったり、摂るなと言ったり矛盾が生じてしまいました。ここでの私の答えは、「身体に一番良い方法は、バラエティーに富んだ全粒穀物、豆類、新鮮な野菜と果物を摂ること」です。こうした食品には炭水化物やたんぱく質、ビタミン、ミネラルだけではなく、不飽和脂肪、カロチン、フラボノイド、ステロールのような健康の維持と病気の予防に重要な役割を果たす栄養素も含まれるからです。・・あっ、またスリムファインの宣伝になってゴメンなさい。とにかく、ダイエットのためにも健康のためにも「バランス」が何より重要なキーワードです。

ダイエットの季節到来!自分のBMIを調べましょう。

ロサンゼルスでは朝晩の温度差が少ない過ごしやすい季節にないrましたが、日本でも、もう沖縄は梅雨入りしたそうで・・・・。ということは、私たち女性にとっては「準備の季節が来てしまった!!」ということで、ちょっと憂鬱な気分に。なぜって、これまで上着でカバーして目立たなかったポッコリお腹も、段々になった背中やお尻も、さらにはにの腕も、夏を迎えて薄着になれば否応なく目立ってしまうからです。(水着が恐怖???)。もちろん、これは貴方!肥満気味の男性諸氏にもいえることで、毎日お酒を飲みながらも「最近太ったから何とかしなきゃ」と思っているお父さん方も多いでしょう。そこで今回は、私の個人的見地から簡単にダイエットのお話をしてみましょう。
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私が思うダイエットとは、『楽しくなければダイエットではない』 『健康的でなければダイエットではない』というところでしょうか。そして、1つ重要なことは『人には体質とかの面で個人差がある』ということです。「ダイエットの何が楽しいの?」という人もいるでしょう。でも、気の持ち様で結果が変わってくるということです。たとえば最近流行った体重計ダイエットを例にお話ししましょう。これは簡単にいうと、体重計(なるべく細かく計れるもの)に毎日乗ってその日の体重を日記につけていく、というものです。つまり、自己管理ですね。たえず自分の体重に注意し、ひいては暴飲暴食を極力控える環境をつくることによってダイエットにつなげていく・・・。ここで特筆したいのは「今日は50g減った」「今日は100g減った」そして「あなた痩せて綺麗になったねといわれた」と喜びを感じれば感じるほど、そのダイエット効果が上がってくる傾向があるということです。まぁ、日々の喜びを得るために、それだけ食事や運動などに自然と注意が払われる、という図式なのでしょう。元来、本当に自己管理するということはなかなか出来ないことですが(私もそうですが美味しいものがあると直ぐに飛びついてしまう)、体重計に乗るだけという手軽さは魅力。健康管理にもなりますので、皆さんにお勧めします。
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さて、今度は夏も迫ってもう少し本格的なダイエットの話。まず皆さんに行ってもらいたいのが、自分の現状を知るために、肥満を表す指数として一般的に利用されているBMI(Body Mass Index)を算出することです。算出の仕方と肥満の目安は次の通りです。


BMI(kg/m2)=体重(kg)÷身長(m)の2乗

BMI  日本肥満学会  WHO
18.5未満  やせ 低体重
18.5〜25.0 普通  正常
25.0〜30.0 肥満1度  前肥満
30.0〜35.0  肥満2度  T度
35.0〜40.0 肥満3度  U度
40.0以上  肥満4度 V度

体重(kg)身長(m)の2乗で割ったもので、22が理想といわれています。WHOと日本の基準が違うのは、まさに人種による体質の違いがあるから。日本人の場合、肥満による高血圧症や糖尿病など合併症の発症率がBMI25以上で標準(BMI22=最も病気になりにくい)2倍に急増しますが、欧米人は肥満に強いらしく、これが30以上で2倍となるからです。その理由は、日本人が欧米人に比べて膵臓のインシュリン分泌機能が弱いなどが挙げられます。
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もう1つ、皆さんがよく気にされるのが体脂肪率でしょう。家庭用など、いわゆる体脂肪計で計れますが、これは脂肪の電気抵抗が高いことから、電気抵抗を計って体脂肪率をだしています。

体脂肪率 男性 女性
15%未満   やせ  
15%〜20%  正常 やせ
20%〜25% 境界型 正常
25%〜30%  肥満 境界型
30%以上   肥満

ちなみに、脂肪細胞の数はだいたい成人で250億〜300億個。幼児期から思春期にかけてその数が増えますが、この頃に作られた脂肪細胞の数はいくらダイエットしても一生変わることはありません。でも、ご安心を。数は減らせなくても量は減らせる・・・・。この脂肪細胞の大きさは最大から最小まで100倍まで変化するといわれていますので、正しいダイエットを行えば脂肪細胞を縮め、きれいに痩せることができます。では、ダイエットとはなんでしょう。その答えは”バランス”にあると思います。まず、食事を抜いたりする「食べないダイエット」は、確かに体重はへらせますが、かえって太りやすい体質をつくってしまうので要注意!結局は、食べない=栄養不足となり、身体の細胞が飢餓状態になって、少しの栄養でも身体に蓄えようとする生存本能が働き、リバウンドに苦しむことになってしまうのです。バランス良く栄養不足とならないダイエット方法を考えましょう(宣伝になりますが、そういった意味で”スリムファイン”は最適だと思います)。しかしながら現在、「ほとんどの日本人は過食ぎみ」であるということは十分考慮して下さい。一般的に基礎代謝量は男性は1,500kcal、女性は1,200kcalですが、あなたの食生活、お酒生活はどうですか?「その一口がデブになる」と笑って、あくまでも楽しみながら過食を控えましょう。
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バランスという面では、運動も必要です。数字で考えると脂肪1kg(80%の中性脂肪を含む)を燃焼させるのには7,200kcalが必要です。散歩70分で約200kcalの消費カロリーですので、確かにちょっとの運動だけでは痩せられないといえるかも知れません。だからといって、運動が不要というのではなく、運動には別の効用があることを忘れずに。食事療法だけだと、脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまい、身体的老化(=基礎代謝量も落ちる)も加速します。でも定期的に運動を行うことによって心臓や肺の機能を高め、新陳代謝を活発にし、筋肉が落ちるのを防げるのです。老化は足からという言葉もありますので、運動不足の人は、なるべく歩くように心がけましょう。歩く時は背筋を伸ばすように!ちょっとした合間に背筋を伸ばしたり、お腹(腹筋)に力を入れたり、上体を回して身体をひねったりするだけでも、ぜんぜん違ってきます。新陳代謝を良くするために良い水とパイメガを飲んで運動し、細胞を活性化しながら元気にダイエットしましょう。なお、次回も肝機能とダイエットといったテーマを中心にお話を続けさせていただきます。 

 

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